インビ2
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左側だけ見える瞳を輝かせ、好奇心を隠そうともしないので勇樹は思わず苦笑した。 「一つだけですよ?」 「あれは、二丁の拳銃がなければ出来なかった事、だよね?」  発問に勇樹は眼を丸くし、 「……見えてました?」  驚いたように一拍の間、質問が出てこなかった。  一枝も驚いたようで、口元に手を当てている。それから恐る恐るといった具合に尋ねる。 「本当に、本当?」 「俺の質問に答えてくださいよ。あの状況で、見えてたんですか?」  一枝は首を横に振る。 「まさか。軌道は予測できたけど、見える訳がないよ。ただ、物理的にそれしか有り得ないと思っていただけで」  うわぁ〜、とまるで幽霊を見るような眼で勇樹を見る。 「……俺からすれば、四人がかりで勝てなかった一枝さんの存在こそが、『うわ〜』、なんですけどね。まるっきり化物ですよ、手に負えません」  自分の考えた作戦通りに全て事が進んで、あの結果なのだ。  力無く首を横に振りつつ小さく呟く。 「それとも、俺達があまりにも力が無いんでしょうかね?」  口に出したものの、勇樹はそう思っていない。  生徒間でトップクラスのスピードを持つ誠二や、持久戦と体捌きならば右に出る者がいない香、『グリンガム』を使える程のエネルギー総量のある朱実。