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左側だけ見える瞳を輝かせ、好奇心を隠そうともしないので勇樹は思わず苦笑した。
「一つだけですよ?」
「あれは、二丁の拳銃がなければ出来なかった事、だよね?」
発問に勇樹は眼を丸くし、
「……見えてました?」
驚いたように一拍の間、質問が出てこなかった。
一枝も驚いたようで、口元に手を当てている。それから恐る恐るといった具合に尋ねる。
「本当に、本当?」
「俺の質問に答えてくださいよ。あの状況で、見えてたんですか?」
一枝は首を横に振る。
「まさか。軌道は予測できたけど、見える訳がないよ。ただ、物理的にそれしか有り得ないと思っていただけで」
うわぁ〜、とまるで幽霊を見るような眼で勇樹を見る。
「……俺からすれば、四人がかりで勝てなかった一枝さんの存在こそが、『うわ〜』、なんですけどね。まるっきり化物ですよ、手に負えません」
自分の考えた作戦通りに全て事が進んで、あの結果なのだ。
力無く首を横に振りつつ小さく呟く。
「それとも、俺達があまりにも力が無いんでしょうかね?」
口に出したものの、勇樹はそう思っていない。
生徒間でトップクラスのスピードを持つ誠二や、持久戦と体捌きならば右に出る者がいない香、『グリンガム』を使える程のエネルギー総量のある朱実。
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