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「!」
全員がその意味を瞬時に理解し、唇をきつく噛む。
そのくらいで、丁度良いんだよ。
言外にそう言われ、誠二などは『クエス・アンド・アンサー』を持っていたら、今にも切り掛かりそうだ。
「じゃあ、皆、模擬戦用の武器に代えてね」
朱実も実に不満そうだ。目にも見せてくれる、と顔にどでかい文字が書かれている。
「ちょっと質問」
だが、勇樹だけはその場に留まっている。もっとも誠二と朱実、香はすでに別室に模擬戦用の武器を取りに向かっている。
「うん? 何?」
「模擬戦用って事は、俺の場合、ペイント弾ですよね?」
それは着弾と同時に赤いインクがぶちまけられる弾丸だ。体力は実弾同様消耗するが、人体に当っても害は無い。
「そうだけど、何か?」
勇樹は顎に手をやり、渋い表情で考え込む。その渋い顔付きで一度頷き、
「わかりました」
背を向けた。
一枝は別室に向かう勇樹の背中を見つめる。
(さて……戦闘力は低くても、戦術の組み立ては巧いし、状況判断も良いからね、勇樹君は……何かしてくるだろうから)
少々厄介な事になりそうだが、負けは許されない。
この模擬戦は、チームの今後を占う上で、相当重要なものになるのだから。
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